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宮平望『ユーモア入門: 人生を楽しむ7法則』新教出版社、2025年
今回は宮平望『ユーモア入門』を紹介します。もう随分昔のことになりますが、神学生時代に大阪の友人宅に泊めてもらったことがありました。そこで昼食を頂いていた時のことです。友人の知り合いの方もそこに同席されて一緒に食事をしていました。その席で友人から関西の女性についてどう思うかと...
5月8日
![ヴェルギリウス『アエネイス』第七巻から第十二巻(Vergil, The Aeneid, rev. edn., tr. David West [London: Penguin, 2003], pp. 141-290)](https://static.wixstatic.com/media/562563_01f35a271e2a497e9f9e963ed6c5c9e2~mv2.jpg/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_30,blur_30,enc_avif,quality_auto/562563_01f35a271e2a497e9f9e963ed6c5c9e2~mv2.webp)
![ヴェルギリウス『アエネイス』第七巻から第十二巻(Vergil, The Aeneid, rev. edn., tr. David West [London: Penguin, 2003], pp. 141-290)](https://static.wixstatic.com/media/562563_01f35a271e2a497e9f9e963ed6c5c9e2~mv2.jpg/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_90,enc_avif,quality_auto/562563_01f35a271e2a497e9f9e963ed6c5c9e2~mv2.webp)
ヴェルギリウス『アエネイス』第七巻から第十二巻(Vergil, The Aeneid, rev. edn., tr. David West [London: Penguin, 2003], pp. 141-290)
ヴェルギリウスの『アエネイス』は前半(第一巻から第六巻)と後半(第七巻から第十二巻)に分かれます。前半はホメーロスの『オデュッセイア』を思わせる冒険譚から成るのに対して、後半は『イリアス』のような戦記文学の叙事詩となっています。今回はその後半です。...
4月8日


三浦綾子『泥流地帯』新潮文庫、1982年
先月ヴェルギリウスの『アエネイス』の前半を取り上げたので、今月は後半をと考え、第七巻以降を読み始めてはいたのですが、間に合わなくなってしまったため、『アエネイス』後半は4月に回すことにして、今回は三浦綾子『泥流地帯』を紹介します。...
3月8日
![ヴェルギリウス『アエネイス』第一巻から第六巻(Vergil, The Aeneid, rev. edn., tr. David West [London: Penguin, 2003], pp. 3-140)](https://static.wixstatic.com/media/562563_01f35a271e2a497e9f9e963ed6c5c9e2~mv2.jpg/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_30,blur_30,enc_avif,quality_auto/562563_01f35a271e2a497e9f9e963ed6c5c9e2~mv2.webp)
![ヴェルギリウス『アエネイス』第一巻から第六巻(Vergil, The Aeneid, rev. edn., tr. David West [London: Penguin, 2003], pp. 3-140)](https://static.wixstatic.com/media/562563_01f35a271e2a497e9f9e963ed6c5c9e2~mv2.jpg/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_90,enc_avif,quality_auto/562563_01f35a271e2a497e9f9e963ed6c5c9e2~mv2.webp)
ヴェルギリウス『アエネイス』第一巻から第六巻(Vergil, The Aeneid, rev. edn., tr. David West [London: Penguin, 2003], pp. 3-140)
2023年の秋に東京都美術館で「永遠の都ローマ展」という美術展が開催されていました。これはヴァティカンにあるカピトリーノ美術館の所蔵品の一部を日本で公開したものでしたが、その展示の冒頭にはロムルスとレムスが狼から母乳を受ける場面をモティーフにした有名な彫刻が配置されていまし...
2月8日


ルソー『エミール』(上・中)岩波文庫、1962年
今回はジャン=ジャック・ルソーの『エミール』(上・中)を紹介します。ルソーは、『社会契約論』によって、フランス革命に理論的支柱を与えた啓蒙思想家です。スイス、ジュネーブ出身の人物であったのですが、家族の不幸のために不遇の少年・青年時代を過ごし、徒弟奉公の身でありながら脱走し...
1月8日


C. S. ルイス『四つの愛』新訳、佐柳文男訳、新教出版社、2011年
今回はC. S. ルイスの『四つの愛』を取り上げます。C. S. ルイスの本は『喜びのおとずれ』と『銀のいす』を以前このコーナーで取り上げたことがありましたので、改めて紹介するまでもないかとは思いますが、彼は20世紀英国の英文学者で、オックスフォード大学モードリン学寮の研究...
2024年12月8日


2024年12月3日


中村哲『中村哲 思索と行動:「ペシャワール会報」現地活動報告集成』(上)ペシャワール会、2024年
本書は2019年に亡くなられた中村哲医師が、1983-2019年に主に「ペシャワール会報」に寄稿した現地活動報告をまとめた書物で、今年の6月に出版されました。上巻は2001年まで、下巻は2002年から2019年までです。9月にはこのコーナーでミシェル・フーコー『監獄の誕生』...
2024年11月8日


三浦綾子『われ弱ければ: 矢嶋楫子伝』小学館文庫、1999年; 間野絢子『白いリボン: 矢嶋楫子と共に歩む人たち』日本基督教団出版局、1998年
今回は女子学院の初代日本人校長であり、日本キリスト教婦人矯風会の初代会長を務めた矢嶋楫子の本を二冊紹介します。最近、津田梅子が新しい五千円札の肖像に選ばれましたが、恐らく津田梅子と並んで、矢嶋楫子は、明治期の日本の女子教育のパイオニアと言えるキリスト者女性です。...
2024年10月8日


ミシェル・フーコー『監獄の誕生』田村俶訳、新潮社、1977年
大学時代に所属していた演習を担当されていたのは、イギリス近代史の先生でした。この先生は当時主にコレラなどの感染症・伝染病の流行とそれに伴う英国の公衆衛生の歴史の研究をされている方でした。大学を卒業した後、私立高校の非常勤講師をしながら大学院への進学の可能性を求めていた頃に、...
2024年9月8日


成瀬治『近代市民社会の成立: 社会思想史的考察』東京大学出版会、1984年
今回は、学生時代に影響を受けた一冊を紹介します。本書については5月のこのコーナーで既に触れていましたが、私が大学生の時に読んで感銘を受けた歴史書です。この本は、かつて学部に在学中、ドイツ近世史を専門とする教授の演習の教科書に指定されていました。私は英国近代史の先生の演習に参...
2024年8月8日


春名幹男『ロッキード疑獄: 角栄ヲ葬リ巨悪ヲ逃ス』角川書店、2020年; 佐藤優『国家の罠: 外務省のラスプーチンと呼ばれて』新潮文庫、2007年
今回は二つの本を同時に取り上げることにしました。これら二つの本は、戦後日本という国が、少なくとも二度独自外交を試みながら、その試みが妨害されると同時に、日本という国が対米従属の深みに一層はまって行くことになる転機とも関連する二つの出来事に関する本です。...
2024年7月8日


トーマス・ホッブス『リヴァイアサン』(三)・(四)、水田洋訳、岩波文庫、1982-85年
ホッブスの『リヴァイアサン』は、イングランドが内戦状態に陥ったことへの反省から、将来どのようにして政治的無秩序を回避することができるのかという切実な課題に対して、ホッブスが科学的な分析に基づいて提示した処方箋が示されている書物です。17世紀イングランドに固有の政治的状況に基...
2024年6月8日


トーマス・ホッブス『リヴァイアサン』(一)・(二)、水田洋訳、岩波文庫、1992年
かつて大学の卒業論文は17世紀のイギリス革命(内乱)に関するテーマで書きました。卒業後、一時私立高校で非常勤講師をしていましたが、当時は修士課程で17世紀イングランド史を研究したいと願っていました。そんなこともあってホッブスの『リヴァイアサン』第二部の途中まで読んでいたので...
2024年5月8日


2024年4月9日
![ヴァージニア・ウルフ『ダロウェイ夫人』丹治愛訳、集英社文庫、2007年 [原著1925年]](https://static.wixstatic.com/media/562563_5bf9bece90d94ff095bd2d5629c238b6~mv2.jpg/v1/fill/w_333,h_250,fp_0.50_0.50,q_30,blur_30,enc_avif,quality_auto/562563_5bf9bece90d94ff095bd2d5629c238b6~mv2.webp)
![ヴァージニア・ウルフ『ダロウェイ夫人』丹治愛訳、集英社文庫、2007年 [原著1925年]](https://static.wixstatic.com/media/562563_5bf9bece90d94ff095bd2d5629c238b6~mv2.jpg/v1/fill/w_454,h_341,fp_0.50_0.50,q_90,enc_avif,quality_auto/562563_5bf9bece90d94ff095bd2d5629c238b6~mv2.webp)
ヴァージニア・ウルフ『ダロウェイ夫人』丹治愛訳、集英社文庫、2007年 [原著1925年]
前回このコーナーで紹介したケヴィン・ヴァンフーザーの『聖書の物語とリクール哲学』の中で、ポール・リクールが、福音書における受難物語(イエス・キリストの十字架の死に至るストーリー)の与えたインパクトの類比として、ヴァージニア・ウルフの『ダロウェイ夫人』という小説を取り上げてい...
2024年4月9日


ケヴィン・J・ヴァンフーザー『聖書の物語とリクールの哲学』永見勇・本田芳通訳、新教出版社、1998年
著者のケヴィン・ヴァンフーザーは、米国イリノイ州にあるTrinity Evangelical Divinity School(トリニティー福音神学校)の研究教授で、米国福音派の神学者です。この本は彼がケンブリッジ大学に提出した学位論文に基づく著作です。本書でヴァンフーザーは...
2024年3月8日


木田元『反哲学史』講談社学術文庫、1991年;『現代の哲学』講談社学術文庫、1991年
大学に入学した1985年に、一般教育科目で「哲学」を履修しました。講義を担当されていたのが、今回紹介する二冊の著者木田元教授でした。文学部棟の中で二番目に収容人数の多い大教室で講義は行われ、毎回座席はほぼ一杯になる人気のクラスでした。先生はいつも教室に自販機で購入した紙コッ...
2024年2月8日


見田宗介『現代社会の理論』岩波新書、1996年
昨年夏の猛暑は地球温暖化が予想を超えるスピードで進行していることを強く感じさせられるものでした。秋には関西でカメムシの大量発生という奇妙な現象もあり、年末には海中酸素濃度の低下に伴う海水魚の大量死が立て続けに発生していました。2023年も異常気象の深刻さを痛感させられた一年...
2024年1月8日


2023年12月8日
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