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アリスター・マクグラス『歴史のイエス、信仰のキリスト: 近・現代ドイツにおけるキリスト論の形成』柳田洋夫訳、キリスト新聞社、2011年
12月はキリスト降誕を記念する季節なので、芸がないとは思いながら、イエス・キリストに関する本を選んだという訳です。アリステア・マクグラスは現代英国を代表する神学者で、専門的な研究もさることながら、数多くの優れた概説書・教科書を出版されていることで知られています。マクグラスの...
2023年12月8日


M. J. アドラー、C. ヴァン・ドーレン『本を読む本』外山滋比古・槇未知子訳、講談社学術文庫、1997年
かつて大学では文学部史学科西洋史専攻で学びました。当時の専攻の先生方も皆一流大学出身の方々でしたので、その先生方から見ると、私たち学生のレヴェルは見劣りすると感じられたことでしょう。また私の学んだ大学は所謂マスプロ教育の大学でしたから、教授は本気で指導する学生を選別していた...
2023年11月8日


ベネディクト・アンダーソン『定本 想像の共同体』白石隆・白石さや訳、書籍工房早山、2007年
今年の4月から半年ほど東南アジアの女性が取手キリスト教会の礼拝に集っておられました。その方が今月帰国されます。彼女から依頼されてアパートの契約解除のお手伝いをすることになりました。アパートは取手市にありますが、契約を結んだ会社は都心にありました。彼女が最初に結んだ契約(とて...
2023年10月8日


ジェーン・オースティン『自負と偏見』小山太一訳、新潮文庫、2014年
昨年9月9日に英国のエリザベス二世が亡くなられました。かつて「太陽の沈まない帝国」と言われた大英帝国が解体する時代の国王でありながら、現在も56か国を擁するイギリス連邦(the Commonwealth of the Nations)の首長という立場を維持されたということは...
2023年9月8日


ホメロス『イリアス』(下巻)松平千秋訳、岩波文庫、1992年
『イリアス』に似た国文学の古典を挙げるとすればやはり『平家物語』でしょうか。戦記であるという内容上の類似もさることながら、琵琶法師によって口伝で伝承されたとされることや、敗北した側がタイトルになっていることも似ています(イリアス/イリオスはトロイアの別名)。ただ読み終えた感...
2023年8月8日


ホメロス『イリアス』(上巻)松平千秋訳、岩波文庫、1992年
我が国の政治文化は「和をもって尊しとなす」と言う言葉に特徴づけられているようでありながら、裏に回って人を欺くのが権力闘争の常であって、表の温厚さとは裏腹に謀略が渦巻いているというのが現実であるような気がします。現在の日本国の起源である、大政奉還・王政復古の大号令という一連の...
2023年7月8日


2021年4月2日
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